プロジェクト概要

プロジェクトの概要と目標

概要

認知機能の低下やその他の理由で意思決定能力が低下し支援が必要な人たちの意思決定を支える革新的かつ経済的な包括的支援システムを、法学、工学、医学の研究者、実務家、企業および行政が一体となった多分野・多業種連携チームで開発します。このシステムでは、対面、非対面に関わらず、暮らしの中で必要となる意思決定に着目して、公平な契約や取引ができるような仕組みを開発し、一般社団法人日本意思決定支援推進機構と連携しながら国内、及び世界に向けて発信していきます。

達成目標


誰もが安心して意思決定できるシステムの構築

  1. 金融機関との多分野、多業種連携ワーキング・グループ
    • 高齢者、及び認知症の人など資産管理や金融取引に支援が必要な人への対応
    • 障害を持つ人とその家族への支援方法の開発
  2. 寛容の民法論ワーキング・グループ
    • 意思決定能力が低下している人を包摂するための民法の在り方に関する検討
  3. 意思決定支援に関する研究開発
    • 暮らしの中の意思決定に関連する要素の分析
    • 意思決定支援のためのツールの開発
    • 意思決定の良さ、及び公正な意思決定支援の基準作り

outline


1. 意思決定サポートセンター

金融機関・法律・医療の連携による高齢者の意思決定サポート

  • 高齢者に優しい金融機関の体制作り
  • アクティブシニア・ライフをサポートする保険の仕組み構築
  • 銀行での高齢者対応マニュアル
  • 早期に異変に気付くためのチェックリストの開発
  • 地域と銀行、顔なじみの関係作り
 

2. 認知症の早期診断見守りシステム

赤外線センサによる見守りシステム

  • 赤外線センサによる見守り
  • 高齢者の活動量から認知症を早期発見
  • 表情解析による精神状態の推定
 

3. 電波センサを用いた見守りシステム

アレーセンサによる見守りシステム

  • プライバシーの保護に優れた電波センサ(アレーセンサ)による見守り
  • 見守りに有用な行動データの抽出
  • IT化による高齢者の防犯対策方法の開発
 

4. 高齢者の意思決定の特徴の同定

高齢者のリスク認知の機序の解明

  • 加齢と認知機能障害が信頼とリスク認知に及ぼす影響の検証
  • 高齢者の意思決定支援に関する新たな学問分野の創設
 

5. 遠隔技術を用いた能力評価の開発

遠隔通信技術による意思決定能力評価

  • 意思決定サポートのために必要な能力評価
  • 高齢者の感覚障害をサポートする技術開発